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千田義博さん
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(有)ふくねこタクシー代表取締役。
1954年秋田市生まれ。妻と二人暮らし。
趣味はゴルフと映画。休みは街で人のウオッチングをして流行を感じるそうだ。
墨田支部
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猫のマークのタクシーが都心で評判だ。ボディの上にふくねこというかわいい招きネコのトレードマーク、しかも使っている車はベンツやクラウンGパッケージなどの高級車ばかり。このふくねこタクシーを昨年十月から始めたのが今月のニューフェース、千田義博さん。もともと赤帽から始まった車三十台を抱える運送会社を二十年ほど経営してきたが、二〇〇二年二月の規制緩和に伴ってタクシー業界への参入を決めた。
「運送業は接客が非常に大切です。ところがタクシーの乗務員の接客態度はとてもひどい。これも寡占状態だったからです。現金商売のうまみがあるし、本当のサービスをしたいと思ったので始めました。新規参入するにはインパクトが必要、それでベンツを導入し、ネーミングも覚えやすく女性にも印象づけられるものにしたんです」
接客サービスをよくするには乗務員の素質と教育、働く環境をよくすること、と考えた千田さんは、乗務員の意識改革と車のグレードアップに努めた。面接では経験者十人に一、二人しか合格しない。そうして選んだ社員に意識改革してもらう。「今までのタクシーはコストを抑えるため車のタイヤは磨り減らない硬いものを使っていたからブレーキの利きも悪い、シートも硬いから疲れるという能力のない車に乗務員は乗せられていた。それが事故に結びついていた。私はそうではなくて、安全な車、疲れない車を用意するから、その分お客さまにサービスをしてほしいと話すんです」。名刺も渡し、一人一人が店長と同じ意識で、顧客をつかむようにと奮起を促し、定着率も百パーセントに近い。
会社は足立区入谷という、東京の端っこだが、車が走っているのは都心がほとんど。評判が評判を呼んで、予約が入るという。「意外なんですが、イベントや結婚式でのお客のもてなしに使うという方が多い」。流しを拾うというパターンは少ないから当然、昼間は稼働率が低い。
おみやげにふくねこ携帯ストラップをいただいた。ネコのかわいいフィギュアのついた赤いもの。お客へのサービスのひとつとして期間限定で始めたが、ネコの雑誌にも取り上げられ、これがまた顧客開拓にも役に立っているとか。やっぱりご利益はある!
(武藤)
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