経営者Q&A

どのような会社を目指すか(2001年4月)


【Q】現在、経営指針の作成にとりくんでいます。中期経営計画を立てるとき、どのような会社を目指すべきか迷っています。計画策定のポイントを教えてください。


 まず、自社の独自性を明らかにすることが大切です。わが社ならではのサービス、商品、技術は何かということです。これからは自社の社会的存在意義を明確に主張できないと存在が困難になると思われます。また社員も誇りを持って仕事ができません。創業以来、10年、20年と経営していれば、技術やサービスの面で必ず何か特徴を持っているはずですから、それに注目し発展させます。そして当社の独自性が十分発揮できる市場や顧客を探すことになります。  2つ目のポイントは、成長と発展の違いに注目することです。成長は量的拡大で売上高アップ、社員数増大を追求します。一方、発展は質的充実を追求します。技術やサービスを磨き、お客が真に喜んでくれる商品、サービスを提供したり、社員が生きいきと働く会社づくりを目指す姿勢です。中小企業は、中小企業に適したやり方で進むのが良いと考えます。したがって、発展を指向するのがよいでしょう。
 

【Q】考え方としてはわかります。しかし、現実の経営では、自社の独自性など意識せず、ただ売上げ向上、顧客確保を目ざして毎日努力しているのが実情です。


 市場が拡大していたり、安定的に存在している時代でしたら、おっしゃるような経営で大丈夫でした。しかし、バブル崩壊後明らかに時代は変わったのです。独自性を持ち、明確に自社の存在意義を主張できる企業でないと、存在できなくなったと考える必要があります。  そもそも、企業は経営者の私有物ではなく、社会の公器です。社会の公器ということは、その社会に必要とされるものを持っているから存在しているのです。したがって、何としても自社ならではの独自のものを確立することが、企業存続の第一の要件といえるでしょう。
 

【Q】厳しい現状であることがわかりました。そのほかどのような点に注意したらよいでしょう。


 私どもは企業が持続可能な発展を続けるための条件として、次の6つをあげています。 1.本業部門で他社の追随を許さない技術、商品、サービスを持つ 2.開放的企業文化 3.自然を含む利害関係者との共生 4.他社との対等かつしなやかな関係を構築する 5.経験、知恵、技術の社内での共有 6.常に変化に挑戦する


(有)コンサルタント朋友・中小企業診断士 奥長 弘三(文京支部)
TEL 03-3812-4047

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