中小企業家群像

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神仏は非礼を受けず 三百年の歴史を背負い 石の如く堅い仕事を
石萬石材店 飯塚 勝 氏(文京支部)

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石萬石材店(文京支部)

代表
飯塚 勝 氏
東京都文京区小日向2-17-3
設立 1710 年
業務内容 墓石、彫刻、石材工事一式
 
 江戸の文化を背負った商店と表現したらよいのだろうか。墓石・彫刻・石材工事一式を業務とする今日の訪問先、石萬石材店。
 創業1710年(宝永7年)代表の飯塚勝さんをお訪ねしたのは暑さも遠のいた10月7日。
 地下鉄有楽町線江戸川橋駅を出て神田川を渡るとすぐの文京区小日向2丁目17番、信号の右かど。すぐ気がついたのが屋外のスヌーピーとアンパンマンの石材モニュメントの二基。可愛らしい。幼稚園から帰る園児たちが立ち止まって話しかけている。
 にこやかに待ち受けていただいたのが代表の勝さん・多喜子さんご夫妻とご子息の飯塚正基さん。
 石材の見本を背に業務内容を聞いた。墓石、石塔などは、古いものは買ってはいけない。石や木は拝むことによって念が入る。他人の祈・念を避けて新しいものを購入すべきと非常に説得力のある説明。
 いただいた資料によれば創業は宝永7年(1710年)江戸小日向村で初代から9代まで石萬 松五郎さん。明治から昭和、東京市小石川区小日向水道町、10代石萬毛木仙三さん。昭和から東京都文京区小日向2丁目・11代石萬 飯塚多喜子さん。飯塚正基さんは12代目へ向けて修行中。脈々と続くお付き合いで安心を提供している。時代小説の古地図から現在の位置情報を聞く思い。
 「石の如く堅い仕事をしています」。神仏に恥じない仕事をすると言い切る勝さん。三百年以上の伝統と実績が何よりの証明だろう。
 周囲には寺が多く、神田川の土手の船着場に水路を利用して石を運んでいた由。そう言えば神田川、椿山荘近くの関口では松尾芭蕉が水道工事の監督をしていた筈。
 近江商人のように智恵を絞って婿に迎えられたのが勝さんである。何でも多喜子さんのひとめぼれだそうだ。石に対する情熱が半端でない勝さん、それを明るく支え
る看板女将の多喜子さん、黙々と仕事に励む正基さん。家族経営がうまくいっている典型。
 直近の地元のタウン誌「空」9月号には「巻石通り沿いの風景」語り手 大日坂下の石萬石材店11代目店主、飯塚多喜子さん、で社屋玄関前での写真が記事と共に一頁で紹介されている。
 この辺り、神楽坂に次ぐ繁華な街だったとのこと。それにしても感動的なのは正基氏が子供の時の一言。作文に書いた将来なりたい仕事は「石屋になりたい」。父の背中も仕事ぶりも見て育つ泣かせる一行。近年切実になっている事業承継を現実の問題として解決し努力している「石萬石材店」を見るにつけ企業存続の典型例として心に刻みたい。石萬の屋号は続く。
 法人化せず家族経営に徹する潔さは東京同友会でも数少ない事例ではなかろうか。最初に奥様が同友会に入会し、その後勝さんに交替した。勝さんは現在シニア青春の会副会長。
 12代予定の正基さんは文京支部の副支部長、34歳独身の好青年である。
 帰路がほのぼのと暖かい気分だったのは、お三方の人柄と奥様の絶えることない笑顔のせい。

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