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新鮮なネタを手軽に 日本の食の本物のおいしさを! 立喰い寿司店業態を根付かせた男
株式会社にっぱん 村田 宣政 氏(港支部)

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株式会社にっぱん(港支部)
 
代表取締役社長
村田 宣政 氏
東京都中央区築地5- 2- 1
   中央卸売市場内B1棟3階
設立 1982 年
業務内容 寿司店「魚がし日本一」・
和食店「青柚子」その他
飲食店の経営、新規事業
開発、ショッピングサイト運営事業
 
 築地の場外には何度か行っていたが、㈱にっぱんの村田宣政さん(港支部)のインタビューをさせていただくことになり初めて場内を歩いた。訪問日は市場が休みとのことだったが、それでもトラックやフォークが動いていてぶつからないよう気をつけて歩く。本社事務所に着くと、広いフロアに若い方が多く全員が起立されての挨拶を受けた。「とても活気があって礼儀正しいですね」と申し上げたところ「指示したわけではないのですが、事務所への来客は会社にとってよい情報を持ってきてくれる人々という意識で、受け入れてくれているようです」との素敵な答えが返ってきた。
 ㈱にっぱんは、1982年に創業し、寿司事業一号店である立ち食い「魚がし日本一」を1989年にオープンしている。「なぜ寿司で立ち食い店だったのですか」と聞くと、「お寿司はごちそう。幸せな気分の時の食べ物でしょ。それをリーズナブルに提供したかった」と。そして中央卸売市場築地と大田の売買参加権を取り、2007年には本社を築地場内に移す。水産物や青果物の特殊なルールやメカニズムを経験する中での戦略だ。現在都心駅やその近辺に寿司、和食、イタリアンといった形態で46店舗を、「七たて」(とれたて、下ろしたて、煮たて、焼きたて、揚げたて、そして炊きたて、握りたて)のコンセプトで展開している。
 カレッタ汐留46階には、「美寿思」(みすじ)というソムリエが提供するワインを飲みながら、目の前で熟練の職人が握る鮨をつまむ高級店もある。来春には大阪中之島フェスティバルタワーウエストに高級鮨店を検討中とのこと。「順風満帆ですね」と申し上げると、首を横に振られて「始めの頃は自ら長靴をはいて、仕入から店の接客まで無我夢中、寝る間も惜しんで仕事をこなしていたんですよ」と。そのうち友人から「そんなことしていると死ぬぞ」と忠告されて、組織的にやらねばと考え始めたのだという。それぞれの役割と職務分掌を決め、ムダのない組織をつくりあげていった。その途中ではいろいろと思考錯誤をしたとのこと。店舗や形態は、ダメと判断した時は潔くやめている。「百発百中はありません」引き時がわからない経営は、致命傷になる。「世の中にないものを出す。だから、ゼロ(元)に戻ればいい。それが速断できる理由」とも話される。
 三重伊勢志摩の生まれで、お祖父様はかつおぶしを作っていた。父親が御料林の管理で宮内庁から農林省と勤務され、長野飯田、飯山、木曽と引っ越しを重ねた。その縁でセブン&アイHD の鈴木名誉顧問らと長野県人会の役員をしている。又、港区大門振興会で役員も。店舗の方にも、極力地域のまつりや行事には参加するよう指導している。「地域の人にかわいがってもらうことが一番」と。
 同友会の入会の動機は共同求人活動から、多くの人との出会い(縁)を大切にしている。話の途中で「粋」という単語が何度も出てくる。「仕事は美しくなければいけない、商売はきれいでなければいけない」という。各地の名庭、名園を巡るのが趣味で遠州流の茶道もたしなむ。「鮨と茶懐石」を楽しむ大阪の店もその中での発想。その人とその時間に合ったコンセプトの店を身近な場所につくり続けている。需要の一歩先を提供する企業家の生き方を学んだ。
 

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