経営者Q&A
「経営理念づくり」を考える(1999年4月)
【Q】経営理念をどのように考えたらよいでしょうか?
【A】経営者の皆さんが、こんな会社にしたいという夢を実現するためのもとになるものです。
【Q】それを具体的に教えてください。
【A】みなさんの会社の存在価値を次の人たちに示すものです。
1)経営者層を含めた全社員
2)商圏とする地域社会
3)取引先としている企業・金融機関
【Q】それでは、存在価値のある会社とはどういうことか教えてください。
【A】存在価値のある会社であるためには、次のことが必要です。
1)商圏とする地域社会にとって「なくてはならない商品・サービス」を提供すること。
2)自社の強みを活かし、差別化した「商品・サービス」を持つこと。
3)社員が働きがいを感じる職場環境であること。
【Q】話はわかりました。しかし、経営指針(理念)がなかなか職場にうまく浸透していません。
【A】経営指針(理念)が浸透していないのには、いくつかの理由があげられます。
1)経営理念ということで、体裁よく書こうとしてはいないか。
2) むずかしい言葉、言い回しをしていないか。
3)必要以上の修飾語・挿入語が多くなっていないか。
「経営理念」は、社員や顧客・取引先に対する企業メッセージです。考え方の違う一人一人にメッセージを伝えるためには普段の思い、感情移入が必要です。 そのためには、普段社員に対して使っている言葉や、取引先と話している言葉・言い回しで文章表現することです。
4)経営指針(理念)に書かれている意味合い、自分の思いをきちんと説明しているか。
ひとつの何気ない言葉でも「ひと」によって解釈が違います。その「ひと」の立場、社員・顧客・取引先によっても解釈が違います。経営環境の変化によっても当初の経営指針(理念)と意味合いが違います。
そのため、必要に応じてその都度説明することです。メッセージを「ひと」に伝えるには、相手の立場を尊重するとともに、理解を得るまでの忍耐と思いやりが要求されます。
MANAGEMENT PAL21 北村俊一(大田支部)
TEL 045-871-9266
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