経営者Q&A

補助金を申請する前に気を付けたいことは?(2022年2月)

【A】補助金とは

 

 補助金は、国や自治体の政策目標(目指す姿)に合わせて、さまざまな分野で募集されています。事業者の取り組みをサポートするために資金の一部を給付し、返済の必要はありません。それぞれの補助金の「目的・趣旨」を確認し、自分の事業とマッチする補助金を見つけます。補助金には審査があり、後払い(精算払い)なので、事業の実施後に必要書類を提出して検査を受けた後、受け取ることができます。


【A】気を付けたいこと


◎採択通知と交付決定
 採択事業者には採択決定通知が送られます。採択後は、補助金を受け取るための手続き(「交付申請」と言います)が必要となります。その内容が認められたら「交付決定(補助事業の開始)」となります。
◎事業報告
 実施した事業の内容や経費を報告します。正しく実施されたことが確認されると、補助金額が確定し、補助金を受け取ることができます。採択から補助金の受け取りまで、1 年程度かかるものもあり、キャッシュフローには注意するべきです。金融機関と連携が必要になると思います。
◎行政のデジタル化
 2021 年よりデジタル庁が設置され、行政のデジタル化が今後は進むと期待されます。
 G ビズID は、法人(個人事業主も含む)のための「共通認証システム」です。1つのG ビズID アカウントで、複数の行政サービスを利用することができます。利用できる行政サービスは、年々広がっています。
 jGrants(経済産業省・補助金申請システム)は、補助金の申請から、申請後の手続きまで、すべてのプロセスをデジタル化した経済産業省の補助金申請システムです。過去に申請した時の入力情報を自動転記することができるため、補助金作成が
便利になります。G ビズID と連携させます。
 ミラサポplus は、中小企業・小規模事業者向けの補助金・給付金等の申請や事業のサポートを目的とした、国のWeb サイトです。事業再構築補助金では、申請者はG ビズID と連携させる必要があります。
 補助金に係る行政のデジタル化が進むことで、上手に情報を利用できる方はアクセスしやすくなりました。2021 年11 月には経産省の補助金( ものづくり補助金) の「リピーター」が3 年で15%を占め、財務省が問題視するという報道がありました。生産性を向上させたのか見えない面もあり、採択事業者のうちの15% が過去にもこの補助金を受け取った実績があるとのことです。補助金は生産性を向上させるための投資であるべきです。投資は市場環境と顧客を分析し、自社の強みをどうやって発揮するのか、経営課題に基づいたものにしたいものです。

 

 

原 知世(豊島支部)
はら中小企業診断士事務所
中小企業診断士
TEL:080-3415-0217
HP: http://hara-smeca.jp
e-mail: tomotsugu.hara@gmail.com

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