中小企業家群像

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電気工事の職人集団 「仲間の居場所(活躍の場)」と「社会のありがとう」を共に創造
株式会社S-TEKT 清水 孝弘 氏(江東支部)

shimizu.jpg株式会社S-TEKT(江東支部)


代表取締役
清水 孝弘 氏
東京都江東区佐賀1-9-11 YS ビル5F
創  業 1993 年6 月1 日
資本金 1000 万円
従業員数 30 名
事業内容 防犯設備、LED 照明に係る電気工事業

 

 地下鉄東西線、門前仲町駅から永代通りを永代橋方面に進む。澁澤栄一邸跡や、佐久間象山塾跡といった史跡を通過した先に清水孝弘さんが経営する㈱S -TEKTが入居するビルがある。
 ㈱S -TEKT(エステクト)の業務は電気工事。防犯カメラ等の設計、施工、販売、映像音響設備、視聴覚教室やシアタールーム等のモニター、音響関係、テレビ関係のシステムの設計施工をしている。シンプルだが様々な知識と技術を要する仕事だ。
 席に着くとすぐお茶とお菓子を出していただいた。「これは、オフィスグリコを真似てオフィスエステクトと言っています」。仕組みが面白い。社員の方が「ありがとうカード」を出すと、お菓子などと交換できる仕組み。海外からの社員も楽しく利用できるようにと、細やかな心遣いだ。
 笑顔がいい。気さくな関西弁で語る清水さんだが、その人生は波乱万丈。幼少期両親の離婚等で、施設に預けられた。「明るい未来が全く感じられない生活を過ごし、社会に出ても、労働とは搾取されることで、経営者とは、自分と対決する存在でしか見えなかった」と語る。
 大阪でS -TEKTの前身であるセスナに入社。社長と清水さんだけの会社だった。バブルがはじけて仕事が全くない中で東京のセキュリティの商社との出合いで仕事の楽しさを知った。「ありがとう」と言われ、「生きるための苦痛な仕事」が「人の役に立つ仕事」に変わった瞬間。その商社を頼り単身上京し、持ち前のバイタリティで順調に業績を上げ、社員が10名になり、これからという時に、社長がご乱心。営業活動という名目で、日夜歓楽街で散財をしていく。ゴタゴタが解決して、引き継いだのが2010年、元々大阪時代の仲間に加えて、奇跡的にハローワークの募集で30代のメンバーが採用でき、10人で仕事を廻していった。しかし2011年東日本大震災が発生。外資系のセキュリティの仕事が多かったので、一気に仕事が減っていった。あるのは設備の撤去工事ばかり。これはまずいと思っていたところ、同友会江東支部の篠塚仁さんと出会い、経営者としての学び、営業の仕方、そして仕事がもらえればという気持ちもあって入会する。
 島根で開催された青年経営者全国交流会(青全交)に参加したことが、経営者人生を変えた。全国の青年経営者は青臭いが、ひたむきにもがきながらも答を捜している。グループ討議では労使見解も知らず何も話せなかった。でも負けたくなかった。その後、東京が青全交を設営することに。全国から叱咤激励の嵐の中、激論をかわしながら「仲間と一緒になって、つくりあげていくことの素晴らしさ」に気づかされた。
 同友会活動の真に深い部分を感じ、経営指針成文化セミナーに参加。その中で、自分の棚卸ができて、社員と向き合うこと、自社が社会に貢献することができると思えた。大阪の時代から、ユーザーに役立つことは面倒くさがらずにしていた。それが会社の強みであると自社の可能性を感じた。
高付加価値の仕事へ蛇を切るが、途中社員との軋轢もあった。今ようやく仕事をする中で、自分の役割を理解する社員が増えてきた。海外からの社員の受け入れや、地域貢献の一助になればと会社の前の通りをLEDでライトアップしている。何と電気代は会社が負担。社員からの「何でそこまで」という声にも「そのうちきっとわかってくれます」といい笑顔。
 これから、自身の経験を踏まえて、施設から巣立つ若者の働く場所づくりを同友会のメンバーとひろげていきたいと語る。
 清水さんの人生でかかえ続けた重荷は次の段階へ向かうエネルギーとなり、そのエネルギーでライトアップした道の先にある未来は明るい。

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