中小企業家群像

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困ったことから欠くべからざるものをつくる ものづくりほど楽しいことはない
電光工業株式会社 河辺 嘉行 氏(荒川支部)

kawabe.jpg電光工業株式会社(荒川支部)

取締役会長
河辺 嘉行 氏

設立:1946 年
資本金:3000 万円
社員:25 名 
本社:東京都荒川区東尾久2-41-5
営業:川口工場:埼玉県川口市峯601
受賞歴:黄綬褒章、内閣総理大臣賞、ほか多数
事業内容:モータ始動器(V スター、R スター、N スター)製造販売

 

 同友会の会員企業には、すぐれた技術開発により厳しい時代を経て生き残ってきた企業がある。電光工業㈱は三相誘導電動機(モータ)を回すときに使う始動器の専門メーカーで、その分野でのトップメーカーである。現在親子三代にわたり堅実に経営している。会長の河辺嘉行氏は創業者河辺孝郎氏のご子息。以前経営指針成文化セミナーでご一緒したことがある。現在は長男河辺幸孝氏が社長をしている。

 

「川があれば生きていける」


 昭和21年設立。前会長孝郎氏は技術者として茨城県の日立製作所に勤務。敗戦後の日本復活を夢見て得意のモータの修理を始める。荒川区に移ってきたのは「川があれば生きていける」という信念だったそうだ。
敗戦後の困難な時、生きるのに欠かせない水がある川の側で工場を作ることで生き延びようと父君は考えたのだという。水辺での貴重な体験から来るものに違いない。
 同社は消火ポンプの制御盤に組み込まれモータ始動時の負荷を低減する「始動器」を開発、販売している。同社の始動器はモータにほとんど負荷をかけないことや損傷や劣化を防ぐこと電力使用量の大巾削減を図ることから高効率、省エネルギー製品として東京スカイツリーやドーム球場など多くの場所で使われている。
 「お客様が困っていることを解決するのを喜んで、社員は面白がって仕事をしていますよ」と柔らかな笑顔。

 

同友会あっての現在

 

 氏は神田近くの学校を求人のため回った。毎年2人ずつ採用すると話しても、大量採用を約束する会社に先を越される。偶然NHKのテレビ番組で共同求人の案内を見て入会を決意。共同求人で100社集まれば200人の採用ができる。それならば中小企業に採用の機会があると直観したという。
 河辺氏は荒川支部二代目支部長、初代は井上三郎氏である。「井上さんにも共同求人の先輩方にもたくさんの経営のヒントを頂きました。同友会で学んだことを実践して今があるのですよ」と、現在も月一回、支部例会への参加は欠かさない。
同社の清水孝浩営業部長は公務員に合格したものの病気を理由に採用を断られ、共同求人を機に同社に入社。心臓にペースメーカーを入れて営業一筋35年、同社の貴重な働き手だという。共同求人があっての同社であり同友会あっての電光工業だと話す。

 

会長として

 

 2011年ご長男に社長を譲り、一線から距離を置いたことで、社員との会話が増えた。そのおかげで、社員が何に困っているかがわかった。社員の困ったことを理解してそれぞれの働き方を快適にと、多様な働き方を実践している。
 モータの修理屋として当社の製品を知ってもらえたら嬉しい。お礼に修理をする。発電機を小さくできる。よく壊れるモーターがあれば仕事の好機として原因を探り研究開発する。世界をめざすモータ始動器メーカーとして「最後まで頑張る」と微笑みながら語る。


100万人の働き手づくり

 

 全国の同友会の5万人の会員が20人ずつ雇用すれば100万人。その5万人の中小企業の経営者が良い経営をすれば社会は変わる。氏の理想に燃える話はとても分かり易い。「過労死は大企業のもの。中小企業には起こらない」という話を肯きながら聞いて帰途についた。同社は1973年黄綬褒章、1997年に内閣総理大臣賞を受賞している。
 『月刊中小企業家』『中小企業家しんぶん』は毎号欠かさず全てに目を通してくれているそうだ。全国の異業種企業の宝庫、ビジネスのチャンスもそこにあると。東京同友会にとっても欠くべからざる貴重な経営者がここにある。

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