中小企業家群像

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地球にやさしく、人にやさしい 商品を開発して提供する
株式会社NMC 湯田 仁 氏(三多摩支部)

voice_202002.jpg株式会社NMC(三多摩支部)

代表取締役
湯田 仁 氏

東京都小平市小川西町4 丁目14 番27 号
設  立:1975 年
資本金:1000 万円
社員数:14 名
事業内容:防錆剤、除錆剤、切削・研削剤、
プレス加工剤、洗浄剤、ワイヤ放電加工用錆処理剤、ウォーターウォッチャー、下水道減免システム、節水システム等の販売

 

 西武拝島線小川駅西口商店街を歩くと、まもなく株式会社NMCのビルに着く。待ち合わせの前にも関わらず社長の湯田仁さん自ら玄関で出迎えてくれた。最上階の応接室に案内される。今回の取材には同じ支部の岡野景子さん(広報部長)も同行していたので、挨拶もそこそこに同友会の話に花が咲く。同友会には、湯田さんは久保安宏さん(久保プラスチックのご子息)が、NMCに勤務されていた縁で1989年に入会されたそうだ。
 湯田さんは関西の防錆剤の製造販売会社に就職し東京に出張していたが、本格的に東京で販売をすることになり、1975年に日本メカケミカル株式会社を設立して独立した。
 1980年ワイヤ放電加工用錆処理剤を販売開始し、爆発的ヒットとなる。ワイヤ放電加工は水中で行うので必ず錆びる。従来、その処理には塩酸を用いていた。そこで同社が開発したクエン酸などを成分としたサビ処理剤が評判になった。デモンストレーションの際、素手でやって見せることで、その良さに感動した工場の人がどんどん紹介してくれた。大手精密機械工場に、防錆剤、除錆剤、洗浄剤の三点セットを持って営業してまわった。
 そのお話の中で、湯田さんのユニークな営業法を聞いた。目ぼしい工場に先ずは手書きの手紙を、「仕入担当者様」と書いて郵送する。届いた頃を見計らって訪問する。受付で「こういう手紙を送ったのですが、担当の方を教えてもらえませんか」とお願いすると、すんなり担当者を紹介してくれたそうだ。湯田さんの柔和な人格者といった印象は、そのころの地道な努力で形作られたのだろうと想像する。
 その後の業績は順調に推移し、1997年に現本社ビルを購入した。ところが、その矢先に2013年に仕入先の会社が代替わりし直接販売をすることになって窮地に立たされた。会社をたたむことはできない。自社製品を作るしかない。メーカーを探し、製造を委託した。NMCブランドの誕生である。
 従来商品の販売先に同様商品を自社ブランドとして売り込むことに抵抗はあったが、「湯田さんが持ってきた商品なら」と買ってもらえた。長年かけてつくった信用の大切さを実感した瞬間だった。
 2014年には手あれ防止保護クリーム「スキンフレンドクリーム」を発売すると「いつも使っています」と釣り好きの前田敦子さんがテレビ番組で紹介してくれた。
 東京工専と共同で開発したステンレス溶接焼けの安全除去剤など、企業理念にある「地球にやさしく、人に安全」な製品を次々に世に出している。そして、現在でも湯田さんは三菱電機など大手が主催する展示会に自ら立ち商品のPRを行っている。
 開発コンセプトも理念に基づく製品。これはSDGsの精神にも通じる。
 「逆境があったから、いろいろな問題に真正面から立ち向かえたし、その気概が今でもエネルギーになっています」と語る。「おしゃれですね」と言うと「同友会で岡野さん(当時三多摩支部長)達と知り合えたことがそうさせたかも」といたずらっぽい笑顔もまたお洒落。
 いとまごいをして帰る際、階下の英語塾から出てきた元気な小学生の子らと合流した。地階ではピアノのある広々としたサロンもあり、地域と共にある経営者像を見ることができた。

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