中小企業家群像

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持続可能な社会と企業を目指す 井関産業株式会社 安並 潤 氏(江東支部)

voice_202008.jpg井関産業株式会社 (江東支部)

代表取締役
安並 潤氏

住  所:(本社)千葉県浦安市当代島1-18-2
    (東京支店)江東区富岡1-18-17 富岡和倉ビル3 階
設  立:1975 年 
資本金:3000 万円
事業内容:容器・包装資材、セールスプロモーション企画、ラコルベイユ事業(自社開発ブランド)
社員数: 26 名

 

 日本で有名なテーマパーク ディズニーランドの地、浦安駅近くの清潔感のある真っ白な本社ビルを訪問した。今回は井関産業株式会社 代表取締役 安並潤さん。
 井関産業㈱は1975年に創業、45周年を迎える。創業者は小岩井克己氏、安並さんは17年前に社長を引き継いだ。
 安並さんの前職は都市銀行の営業マンである。国際金融がやりたかったという思いで入行したが、時代はバブル絶頂期である。現実は数字を追う日々。業務はカードローンの勧誘、不動産担保融資、節税対策など、思い描いていたイメージとは違い、これが銀行員のやる仕事なのか。もっと社会に役に立つ仕事が銀行の目指すところなのにという思いで転職。当時は転職するなら上場企業大手にと思っていた。入社のきっかけは、付き合っていた今の奥様が創業者の娘で、「父の会社が営業社員を探している」という言葉だった。
「入社後しばらくは悩みました。銀行員時代に扱っていた数字に比べ桁が小さくこれが中小企業の現実なのかと不安でした。後々この少額の積み重ねが億単位につながっていくことを実感しました」と笑顔。
 中小企業に入社して良かったと思ったのは、営業で毎日お客様を訪問し、中小企業の経営者から多くを学んだこと。銀行員時代には経験したことのない、人とのつながりを経験でき、成長させていただいたと振り返る。経営者としての土台ができたことに感謝し今がある。仕事もだんだん面白くなってきた時期でもあった。社長になって「貸す側から借りる側へと立場が逆になり、相手が何を考えているかがよくわかりますよ」と笑う。
 東京同友会には、中小企業経営の勉強をするなら同友会が良いと顧問会計士の古田圡満氏から紹介され入会した。江東支部の支部長も経験した。
 創業からの業務は、産業資材部とセールスプロモーション事業があり、お客様からのオーダー商品(容器・化成品・SP グッズ、関連サービス)を販売・提供している。これからは女性の時代だ。女性目線の自社の独自ブランド商品開発をしよう!と思い立つ。偶然にもカンボジアで女性の社会自立支援活動を行っている女性と出会う。カンボジアの視察を繰り返し、女性たちの貧困や働き方の現状を知りショックを受けた。何か協力できることはないかと考え、ナチュラル&オーガニックをコンセプトとした「ラ コルベイユ」というブランドを立ち上げ、カンボジア女性のデザインを採用し売上の一定割合を還元する。
 2016年、SDGs「サスティナビリティ Sustainability(持続可能性)」の言葉に出合った。気候変動、環境破壊、貧困、飢餓などへの危機感。企業としての取り組みをしようと決意した。会社全体で取り組む問題ではあるが直ぐには受け入れてもらえなかった。
 まずは、自分がSDGs(Sustainable Development Goals)の勉強しようと、環境先進国スウェーデンの視察に行った。スウェーデンでの体験がその後の安並さんに大きな影響を与えた。「思ったら行動を起こし実行することです」と力強く語る。
 井関産業ビルに一歩足を入れると、優しい空気が流れているのに驚かされた。内装はすべてサステナブルな素材でリノベーションされている。取材させていただいた社長室も心地よい。
 経営理念も「持続可能な社会の実現」とし、SDGsを経営に重ねている。
 「社員に言い続けることが大切であり社長自ら学ばないといけない。社長が一生懸命取り組んでいることが大切」という言葉が心に残った。SDGsを経営の正面に掲げ、果敢に挑戦を続ける安並さんにこれからも目が離せない。

 

※二〇一九年七月号江東支部例会
安並氏報告
私たちのみらいをつくるSDGs
~次世代に何を残すのか?呼び起こせ!日本人のDNA~

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