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2016.07.30代表理事談話「参議院選挙の結果と内閣改造に臨んで」
東京中小企業家同友会代表理事談話
参議院選挙の結果と内閣改造に臨んで
第24回参議院通常選挙が終わりました。アベノミクスの評価をはじめ安全保障法制、憲法改正の是非、原発政策など様々な争点が提起された結果の民意であったと厳粛に受け止めたいと考えます。ただ一つ残念なのは企業の99%を占め、GNPの55%を生み出し、国民の7割がそれによって生活を支えている中小企業・小規模企業を真正面から政策課題として取り上げた政党がただ一つも存在しなかったことです。分厚い中間層こそ国の要であり、安定した国民生活のよりどころです。そしてその中間層のその母体となるのは私たち中規模・小規模事業者とそこで働く圧倒的多数の従業者以外にはありません。これはいかなる党派であっても否定しえない真実だと考えます。人口減少社会、グローバリゼーション、IoT化、オリンピック、安全保障、多くの変化の波がこの国に押し寄せる中で、政府各位には国家の基盤をなす中小企業への強い関心と期待をもっていただくことを望んでやみません。中小企業は国家に救済を求める弱者ではありません。この国の活力ある多数派としてその責任を果たす志と覚悟があるのです。私たちは今回、安倍政権が内閣改造を行うに当たっては特命大臣として中小企業・小規模企業担当大臣の設置を強く望んでやみません。
以上
東京中小企業家同友会
代表理事(政策担当)
三宅一男