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経営者Q&A

返済不要の雇用助成金について(2017年12月)

Q

従業員を雇用している会社は助成金がもらえると聞いたのですが、どんな助成金があって実際にもうらうためにはどうすればよいですか?

A

厚生労働省から支給される雇用助成金のことですね。従業員の処遇向上や雇用環境の改善をした事業主が、一定の要件を満たした場合に助成金を受給することができます。 助成金の財源は雇用保険料ですので、雇用保険料をきちんと納めている事業主であれば助成金を受給できます。知っていれば容易に受給出来る助成金もありますし、助成金は返済不要なので知らない事業主はソンをしています。様々な種類の助成金がありますが、本年度おススメの助成金について概要をお伝えします。
★今年度から下記の生産性要件を満たした場合に助成金額が( )内の数字に増額されることになりました。「生産性要件」における「生産性」は次の計算式によって計算します。
(営業利益 + 人件費 + 減価償却費 + 動産・不動産賃貸料 + 租税公課)÷雇用保険被保険者数
助成金の支給申請等を行う直近の会計年度における「生産性」が、その3年前に比べて6%以上伸びていること。
◆人材開発支援助成金(キャリア形成支援制度導入コース)
事業主が継続して人材育成に取り組むために、以下の人材育成制度を新たに導入し、従業員に実施した場合に助成金を受給することができます。
○セルフ・キャリアドック制度
従業員に対してキャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングを受けさせる制度
助成金額:47.5 万円(60 万円)
○教育訓練休暇制度
自発的に教育訓練を受講する従業員に対して、事業主が有給休暇を与える制度
助成金額:47.5 万円(60 万円)
◆キャリアアップ助成金(正社員化コース)
有期雇用の契約社員あるいはパート社員を正社員にすると助成金を受給することができます。
助成金額:57 万円(72 万円)※ 1 年度1 事業所15 人まで受給可能
◆人事評価改善等助成金
事業主が、生産性向上のための人事評価制度と賃金のアップを含む賃金制度の整備を行った時に助成金を受給することが出来ます。
助成金額:制度整備助成50 万円+目標達成助成80 万円=最大130 万円
◆キャリアアップ助成金(諸手当制度共通化コース)
有期契約社員等と正社員の双方に支給する共通の手当を1 つ導入すると助成金を受給することができます。助成金額:38 万円(48 万円)
助成金は種類も多く毎年改正があるので効率よく受給するためには、助成金申請の専門家である社会保険労務士にご相談ください。

大谷 雄二(大田支部)

ソラーレ社会保険労務士法人
特定社会保険労務士

TEL.03-6712-8889
E-mail : yj-ohtani@solare-sr.com
HP : http://tokyo-joseikin.net

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