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経営者Q&A

リビルド・マイ・カンパニー: AI時代を生き抜くIT開発会社の 「自己革新」(2026年4月)

Q

約30 名の社員を抱える、IT ソフトウェア開発会社の代表です。生成AI の進歩で、プログラミングは人間が行わなくなり、すでに4割の仕事が消えました。今後どう業態転換すれば良いか悩んでいます。

A

AI の普及を「役割の進化」と捉え、単純作業からAI の監督や価値定義、創造的領域へと軸足を移しましょう。AI を競合ではなく「究極の道具」として使いこなし、新たな需要を掘り起こす姿勢が業態転換の鍵です。
私自身20 年にわたり現場と経営の最前線に身を置いてきましたが、プロフェッショナルの証であった「プログラミング実装能力」という参入障壁が、生成AI によって実質的に消滅したことを肌で感じております。
この変化は「来るべくして訪れた必然」でもあります。生成AI によるプログラミングの代替は、あくまで「手段のコモディティ化」に過ぎません。これからの価値は、AI には代替不可能な「問いの設定」「システムの全体整合性」、そして「責任の所在」に集約されていくでしょう。

1.「消失」の正体:作業の終焉、価値の始まり

消え去るのは付加価値の低い「作業」であり、ビジネスの本質ではありません。
消えるのは「作業」だけ:AIが奪うのはプログラミング等の定型業務です。
顧客の真の目的を突く:顧客が求めているのは「コード」ではなく「ビジネス課題の解決」です。

2. 三段階の業態転換

経営者が歩むべきは、AI 時代のビジネスモデル再構築:3 つのステップ
【余白の創出】生産性を「投資」に変えるAI 導入で工数を50 ~ 80% 削減
【手法の変革】「共創型プロトタイピング」へのシフトその場で動くものを見せ、仕様を固める超高速開発を展開します。
【収益の転換】「工数切り売り」からの脱却人月単価を捨て、成果報酬や自社IP(SaaS)へ移行します。開発が10 倍速くなったなら、10 倍働くのではなく、1 件あたりの「価値」と「利益率」を10 倍にする発想が必要です。

【結論】
コードの価値が『ゼロ』に近づく時代に、エンジニアリングの価値は「どう作るか」から「何のために、なぜ作るか」へと完全に移行しました。私たちはようやく「作業」から解放され、真の「創造」に向き合えるようになったのです。この変化は、淘汰ではなく、IT 産業が本来あるべき姿への進化です。(詳しくは専門家部会5 月例会にて 日時:5 月14 日18 時半~於:東京同友会会議室)

 

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『リビルド・マイ・カンパニー:AI 時代の生存戦略』

村岡 友樹(中央区支部)
一般社団法人日本生成AI推進協会
代表理事
TEL:03-6434-1222
HP:https://japan-gaa.com/
事業内容:生成AI 活用に関する能力認定試験の実施および資格の付与、生成AI に関する教育プログラムの開発、運営および提供、生成AI 技術に関するセミナー、講演会、研修会の開催、生成AI に関する情報の収集、調査、研究および発信、前各号に掲げる事業に附帯または関連する一切の事業

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