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中小企業家群像

「本物へのこだわりがブランド化につながる」
株式会社兵左衛門代表取締役会長 浦谷 兵剛氏(資本金2000万円 社員54名)

 創業より90年間、天然素材「ヴァージン漆」を用いて、安全性を徹底的に配慮した箸づくりをしている会社です。殆どの業者が合成樹脂塗料を使って機械塗装で作った箸を安かろう多かろうで業績を伸ばしている中、まず食べるものであるというところに原点を置き「本物に徹底してこだわってやっていこう」という理念を確立します。
お箸は食べるためだけの道具ではなく、「お箸は食べ物」を標榜して、口に入る箸先には安心・安全を徹底的にこだわり、混じりの無いヴァージン漆を使用した本物のお箸の提供をしてまいりました。
「マイ箸」もファッションにフィットさせ食事によって、食べる相手によって、使い分けができるようにとブランドの確立につながりました。デパートに販路を絞るにあたり、「本物で、食べても安心な箸」というコンセプトで営業を始め、消費者と対話しながらの対面販売方法を展開していただくよう提案、その結果、全国のデパートの箸の売上高の約50~60パーセントのシェアは、兵左衛門製となりました。
2007年には、日本と箸を使う文化圏である国との箸を通して箸の学術的研究と文化普及、国際交流友好を目的として「国際箸文化研究所」を立ち上げました。
兵左衛門の商品は安心で安全だ」と徹底して消費者に向けて伝えることでお箸を販売しています。社員にも「ものづくりの王道を歩みます」、「偽物は作りません」、「嘘はつきません」とずっと社員に言い続けてきております。(2010年3月東京同友会から)

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