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中小企業家群像

自立人間を育成し、 明日の社会を切り開くために 新しい教育事業を創造する
株式会社アイ・クリエイティブ 鈴木 勝博 氏( 渋谷支部)

株式会社アイ・クリエイティブ(渋谷支部)
代表取締役
鈴木 勝博 氏
設  立:1997年
資 本 金:2420万円
従業員数:20名(パート・契約社員含む)、
外部講師 300名
業務内容:行政、法人及び各種団体研修、パソコンスクール、高等学校(通信制高校技能教育施設)、業務、WEBアプリケーション開発、行政、法人及び各種団体研修
本  社:沼津市新宿町3-15 萩原ビル
東京事業所:千代田区平河町2-12-2

本社のある静岡県沼津市を中心に事業展開している㈱アイ・クリエイティブ。1200社以上の企業研修を手がけるアイ・クリエイティブの鈴木社長を千代田区平河町の東京事務所で取材した。スタートは三島市でのパソコンスクール開校である。

鈴木さんは三重県四日市に生まれ、大学は東京神楽坂にある東京理科大学理学部(物理)へと進んだ。在学中は、下落合にある大学生会館に入寮した。様々な大学に通う学生たちと知り合い、そこでの出会いがその後の幅広い人脈へとつながっていった。ちなみに鈴木さんのモットーは「人との関係を大切にするため、自分から縁をきらない」である。女子が少なく他の大学の女子学生との交際テクニックなど当時を思い出しながら話が弾んだ。

大学卒業後は、三菱電機に入社し、先端の技術集団の中でOS関係の開発など天才的な技術者たちと研鑽しながら5年間を過ごした。「私は日本のIT事業の土台をつくったエンジニアに囲まれていました。贅沢な時間だったと思います」と語る。

もともと鈴木さんは「教育」に関わる仕事をしたいという夢があったので、退職を決めた。いい関係で辞めたいと引き継ぎに2年かけた。鈴木さんは学校の教育と企業の教育に一貫性がないので、学生は人生の目的を見つけないまま進んでいることに危惧を感じていた。

知人の紹介で静岡県三島にある「Z会」へ転職した。当時Z会は300名程の中小企業だった。大企業から中小企業への転職でカルチャーショックがあったが、大企業のトップダウンではなく、民主的にやっていこうと思った。「当時は『24時間働けますかビジネスマーン♪』の時代でしたね」と昔のCMを思い出しながら笑いが出た。
「Z会の方が三菱より給料が良かった。ボーナスは10カ月出ました。」と苦笑い。

自分で事業をするのが夢だったので1996年9月に退社し1997年4月に独立した。アイ・クリエイティブは「自立人間を育成し顧客の立場に立ち顧客とともに感動できる新しい教育を創造すること。新しい自らの幸福観を創り上げること」をミッション(命題)として、今年24年目を迎えた。

「独立して最初の10年間は、とにかくきつかったの一言です。静岡同友会三島支部に経営者として育ててもらいました。感謝しかありません。東京同友会林事務局長の紹介で渋谷支部に入会しました」。

2005年4月に通信制高校技能教育施設「アビニオンスクール」を開講した。不登校や発達障害、集団行動や人づきあいが苦手、アニメ、ゲーム、漫画が好き、パソコンの勉強がしたいという子どもたちのための学校である。卒業後の就労に繋がる学習を続けている。現在は県指定校になった。そしてなによりも生徒の親子さんたちに感謝され、本当にやって良かったと思っていると笑顔。これが鈴木さんの教育事業の原点である。

アイ・クリエイティブの各種法人研修は、オーダーメイドで高品質の研修は満足度が高く、8割がリピーター。最近は「儲かる研修」が好評。利益率が前年から7割向上した企業が現れ大反響を得ている。

社員1人ひとりが自分で考える会社づくりに力を入れてきた鈴木さんの今後の事業展開は、経営理念を実現させ、グローバル化を進めるため、今年の秋に新規事業を計画している。

これからのビジネスは東南アジアにありと強く感じている鈴木さんが、渋谷支部長として力を入れているのが「オンライン海外ビジネス商談会」である。ネットでシンガポール、ベトナム、香港、中国、日本の五極を結んで、グローバルビジネスの情報交換をしている。

趣味は、ジャズが好きで特に山下洋輔さんが大好き。登山も趣味である。大学は山に囲まれた信州大学に進んで山岳部に入りたいと思ったが、お母さんに反対されたそうである。今は三島に住んでいる。沼津港に停泊しているチャーターヨットAMi号に乗ることが楽しみだそうだ。「渋谷支部の皆さんも一緒に乗りましたよ。皆さんもどうぞ来てください。ご案内します」と嬉しいお誘い。富士山をバックにしたダイナミックな駿河湾クルーズ、思っただけでもわくわくする。

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